2024年7月、フランスパリの「第23回 Japan Expo」に福島県の伝統工芸を世界に発信する「FUKUSHIMA KAWAII KOGEI」が出展した。「FUKUSHIMA KAWAII KOGEI」は、赤べこ、会津漆器、会津本郷焼、会津木綿、川俣シルク、白河だるま、三春張子、大堀相馬焼など、福島県内15の伝統工芸家たちが、KAWAIIをテーマに新商品にチャレンジし、福島の伝統と今を発信する。
ガッチ株式会社は、「FUKUSHIMA KAWAII KOGEI」の補助金申請、運営サポート、コーディネートに携わった。また、大堀相馬焼「松永窯」が「FUKUSHIMA KAWAII KOGEI」の事業者のひとつとして出展した。
福島県内の伝統工芸品の15事業者で、「Japan Expo」に出展
株式会社福島中央テレビの人気夕方番組「ゴジてれ」。この番組の30周年を記念して、大堀相馬焼「松永窯」に「Japan Expo」への出展の相談があった。多くの事業者と一緒に出展することで、より福島県内の伝統工芸をアピールできると考えた松永は、補助金を申請。県内15の事業者とともに出展する「FUKUSHIMA KAWAII KOGEI」がはじまった。
プロデューサーには、2017年から福島県クリエイティブ伝統工芸創出事業のプロデュースに携わる川又 俊明氏が就任した。また「Japan Expo」は、アニメやゲームなど、コンテンツ色が強いイベントであるため、世界にKawaii文化をひろめた第一人者である増田セバスチャン氏をクリエイティブアドバイザーに迎えて、「KAWAII」をテーマに商品を開発した。
世界に受け入れられる日本文化の価値とは?
大堀相馬焼「松永窯」は、相馬地方に伝わる兜の文化を焼き物で表現した「武士」を開発した。大堀相馬焼「松永窯」の若き職人が、「KAWAII」をテーマに「日本文化とは?」と問いながら、限られた時間のなかで苦心して製作した珠玉のアートピースだ。
「鯉のぼり」など、予想もしなかったものの売れ行きが好調であったり、パリでは様々な発見があった。次へと繫がる新たな出会いもあった。ガッチ株式会社の「伝統創生」は、まだはじまったばかりだ。